私の王子様は新入社員!?~オフィスの秘め恋~
 「…澪生はデッサンをすべて処分した…。私も立ち会った…」


 「……それは本当か?麻古」


 「本当だ!」


 由比弥は聞く耳を持たないかと思うくらい怒っていたが…私は必死に訴える。


 「嘘は言わない…。それに澪生は別に…金銭的に困っていない…流千亜には
澪生以外に…男は居ないのか?」


 「……心辺りはある…」


 澪生が呟いた。


 澪生には相手がわかっている口振り。


 由比弥に殴られた澪生の頬は少し赤く腫れ、唇の端から血が出ていた。


 


 「…俺の憶測にしか過ぎないけど…。まだ…ゆすっている段階でマスコミ
には流れてないんだろ?俺と麻古さんに任せてくれないか?仲井さん」

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