私の王子様は新入社員!?~オフィスの秘め恋~
 「申し訳ございません……」


 悲痛な横顔で麻古さんは片桐部長に頭を下げる。


 「……小田切君にしては…初歩的なミスだぞ…キチンと指導する立場なのに……」


 あんたこそ…そんな偉そうなコト言えんのか??


 人として…男としてはサイテーなのに……


 「3箱…残っているんだから…いいと思いますけど…」


 俺は片桐部長に頭を下げず、食って掛かる。


 「む、村形!!!?」


 麻古さんは慌てて…頭を上げて…俺の口を右手で塞ぎ、左手を俺の後頭部
に回して強引に頭を下げさせた。

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