遠距離恋愛:side 悠
指輪をあげるのだって、結局は俺の独占欲の現れ。
自分が思っているよりも結構参っているってことが分かった。
奈瑠の笑顔が見たい。
手を繋いで歩くだけでいいから、一緒にいたい。
1週間後は、極端なことを言ったら1年前くらいからマネージャーに仕事をいれないでって頼んでた。
その所為で明日がダメになったってこともあるんだけど…。
それでも、誕生日が1日オフなら我慢できた。
それから1週間が経つのはホントに早かった。
仕事して、家に帰って寝て、それを7回繰り返したら今日になった。
なんだか久しぶりのデートで、緊張してる自分に苦笑いした。
雑誌の撮影で、女の人と絡んだ写真を撮ったりするけど、そんなのただの仕事でしかなくて。
ホントに俺は奈瑠しか見えてない。
今日は仕事のときみたいなスタイリストはいないけど、いつもより格好良く見えるように頑張った。
もちろん奈瑠のために。