五里霧中
冷たい水の底に沈んでいくような重苦しい日々。
暗くて、寒くて、どうしようもなく苦しくて。
人が一人消えるたび、仲間が一人消されるたび、僕はどんどん深く沈んでいく。
それなのにいつまで経っても底は見えない。
どんなに辛くても、どんなに苦しくても、底には辿り着かない。
だけど僕にはそれを嘆く権利もないから、ただ耐えていることしかできなくて。
意識が遠のく中、静かに呟くんだ。
君じゃなくて、僕が消えればよかったのに。って。