五里霧中



狭い階段を上りきり、最奥の扉を勢いよく開く。


「東さん、知ってますか?昔の人は夜明けと共に目を覚まし


信じられないスピードで何かが飛んできた。


けたたましい音を立てて床に墜落した飛行物体は、よく見ると目覚まし時計みたいだ。


原形を留めていない。


一瞬にして体中に鳥肌が立った。


当たってたら、どうなってたんだろうねー。



恐る恐る部屋を覗き込むと、中心にあるクローゼット(横倒しにされている)の中で眠るおっさんを発見した。


これが眠り姫とかだったらいいのに。なんてことを思ったり思わなかったり。



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