My Little Girl(加筆修正中)



「謙介」

『お前、さっさとでろよ』

「何の用だよ?」

アズが俺の服を引っ張り

「奏ちゃん、キツすぎる」

『お前、亜澄ちゃんと一緒なのか』

「一緒だと悪いか!」

「奏ちゃん、怖いよ」

も~全く!

『ハハハ…亜澄ちゃんの言う通り。怖いよ、奏ちゃん』

「ば~か!んで、謙介、用は」

『あ~ いや、暇だったら飯でも食おうかと思ったんだがな、デートじゃ仕方ないか』

「お前1人か」

『あぁ』

アズが横から携帯を取り上げ

「山崎先輩こんにちは。あのぅ、よかったら一緒に晩御飯食べませんか?」

アズ?

『亜澄ちゃん、お誘いは嬉しいけどデート中でしょう。俺を誘ったら誰かさんが怒るよ』

「ハハハ…大丈夫ですよ。ね、一緒に食べましょうよ。ねっ」

はぁ~

携帯を取り上げ

「謙介、一緒に食おうぜ!アズは言い出したら諦めない」

『ハハハ…分かった!何処行きゃいい?』

アズを見て

「アズ、駅前の回転寿司でいいか?」

アズが頷く。

「謙介、駅前の回転寿司にそうだな、6時半でどうだ」

『了解!じゃあな』

「あぁ」

携帯を切って

「行くか」

「うん」

歩き出すと

「奏ちゃん!」

「ん?」

「手、繋ごう」

恥ずかしそうに、右手を差し出す。

フッ

手を取って歩き出す。



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