My Little Girl(加筆修正中)
「亜澄ちゃん、プリンよ。この店のプリン美味しいのよ」
いつものようにアズには甘い。
俺ん家、3人ともだ。
「あら、亜澄ちゃん泣いてるの?…奏太、あんた」
「ん?」
「泣かしたの」
お袋の目が釣り上がる。
「あっ、おばさん 違います。目、目にゴミが入っただけ」
「ほんと?」
疑わしそうに…
「ほんと!」
アズが、力を込めて
「ならいいけど…もし、奏太にいじめられたら言いなさいよ」
「はい」
やっと部屋を出て行ってくれた。
てか、お袋…実の息子よりアズの方が可愛いらしいし。
親父もだ。
本当に俺…実の息子だろうか?
「うわっ!美味しい」
能天気な声が。
さっきまで泣いてたことすら忘れたように、ニコニコしてプリンを食ってる。
「奏ちゃん、食べないの」
俺の手元にあるプリンをじ~と見てるし。
何を考えてるか手に取るように分かるな。
「やるよ」
ぱぁっと笑顔になる。
どんだけプリン好きなんだよ、コイツは。
――
―
2人分食い終り、
「あ~美味しかった」
満足そうに呟く。
絶対さっき迄のことなんて忘れてるな。
ほんと、単純な奴。