My Little Girl(加筆修正中)
練習後
「はぁ~暑いなぁ」
「あぁ」
謙介に水を渡し飲みながら
「暑いのは気温だけじゃないけどな」
ニヤッと笑ってる。
「ん?」
「キャプテンと小野寺先輩、お前と亜澄ちゃん、大原と真理ちゃん、3組もペアがいりゃそら熱い熱い」
手で顔を扇ぐ。
「謙介、てめぇ…ん、ちょっと待て。大原と北本って…付き合ってんのか?」
大原の方に視線を移し
「まだ、付き合う迄行ってないみたいだけどな、なんかお互い意識してる。あの2人が付き合ったら、キューピッドは亜澄ちゃんだな」
さすが謙介!
伊達に『たらし』じゃないな。
変に感心してたら
「で、亜澄ちゃんとは、どこまで」
「ん?」
「だからぁ、どこ迄進んだんだ?キスすんだか?それ以上」
「馬鹿か!てめぇは、そんな事しか考えられないのか、この色ぼけが!」
「アハハハ…山崎お前、色ぼけか」
後ろに浅野先輩が…いた。
「山崎、仲秋をからかうな。仲秋はお前と違って純情なんだから」
純情?
俺が?
浅野先輩いったい何を
「ハハハ…確かに…ッて、先輩、俺もめっちゃ純情ですよ」
「「どこが?」」
先輩と2人ハモって突っ込んだ。
「先輩達、遊んでないで早くして下さい。晩飯に遅れます」
大原…確りしてんな。
北本とはお似合いかも。
アズは、気づいてるのか?
――
―
気づいてないだろうな。
そういうところ鈍感だから。
「奏!」
「ん?」
「夜這いするんじゃないぞ!小野寺先輩にぼこぼこにされんぞ」
「はぁ? 夜這いって、謙介てめぇは阿呆か!」
頭を一発殴った。