My Little Girl(加筆修正中)
「じゃあ」
みんなと別れてアズと2人で校内をぶらぶらする。
やはり、おかしい。
アズが俺と視線を合わせない。
「喉渇いたな。なんか飲むか?」
「うん」
どっかの模擬店に入ってもいいが、ゆっくり話せないだろうし。
後夜祭もあるし学校を出るわけにも行かない。
缶コーヒーとアズのミルクティーを買い屋上へ
あっ、屋上も模擬店が出てる!
それもカップルばかりだ。
駄目だ。
アズの顔を見ると驚いてるが
「べつに模擬店に入んなくても屋上に居ていいんだよね」
さっさと模擬店とは反対側へと歩いて
屋上の端っこのベンチに座り空を見上げてる。
俺はコーヒーを飲みながらアズが話し出す迄待つ。
何かあるならアズ自身から話してほしい。
「空が高いね~」
「あぁ」
漸く話始めたかと思うと
「……」
ミルクティーの缶をもて遊びながら
「奏ちゃん…」
「ん?」
「……」
「どうした?」
「うん。あのぅ、ごめん!」
「なにが?」
「あの、あのね」
「ん?」
「南先生とのね」
「南先生がどうした?」
アズは俯いてモジモジしながら