My Little Girl(加筆修正中)



「奏ちゃん 何ボヤッとしてんの」

「へっ?」

「後夜祭って何すんの?」

「これって別に何も…」

「えっ?」

「亜澄ちゃん別にこれってないんだよ。ただ喋ったり」

謙介が含み笑い

「好きな子に告ったりする」

「はぁ?」

アズの頭の中は『?』マークだらけだろうな。

確かに音楽は掛かってる。

キャンプファイヤーで、それなりにムードもあるから毎年カップルが出来るらしい。

「そっ、去年は奏も何人かに告られてたな」

謙介?!

「奏ちゃんも告白されたんだぁ」

横目で俺を見る。

告白って…俺されたか?

記憶にないが…

「あぁ、奏は告られたつっても気づいてないかも。女が側に来ても知らんふりだからな」

「へっ?」

アズが素っ頓狂な声をだした。

「奏ちゃん!」

何故かアズが怒ってるような。

「なんだよ?」

「失礼でしょう。知らんぷりしたりしたら。女の子って勇気出して告白とかするんだよ。それを聞きもせずに」

「……」

理屈は間違ってないようだが…

「じゃあ俺がその告白とやらを聞いて断ったら相手は傷つかないか?どうせ断るんなら聞かない方がいいんじゃないですかね?」

「ウッ! そ、それは」

考えてる。

「でも告白しようとして勇気振り絞って来るんだよ?なのに聞いてもらえなかったら諦めつかないかもしんないじゃん。いつか聞いてくれる迄待ち続けるかも知れないし」

「……」

「……」

2人して睨み合う。



< 208 / 683 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop