My Little Girl(加筆修正中)
あれ?
雷が落ちない!
みんなも同じように思ったらしく、不思議そうに奏ちゃんを見る。
奏ちゃんは別になんともないような顔で
「着替えるから」
たった一言。
「あっ」
私と真理ちゃんは部室を出た。
体育館へ向かいながら
「キャプテン、別に不機嫌じゃなかったね。もしかしてまだ知らないのかなぁ」
「真理ちゃんそんな事ないよ。山崎先輩がいるんだよ。絶対知ってる」
「そう、だよね~学校中が知ってる感じだよね」
真理ちゃんも私も溜め息を落とす。
――
―
練習はいつもと変わらず激しい。
さっき迄の部室でのふざけた感じは全くない。
私達マネージャーも忙しく動き廻ってる。
――
―
漸く練習が終わり。
はぁ~
疲れた。
みんなもバテバテ。
早く帰りたいからか奏ちゃんが全く知らん顔してからかいがいがないからか、みんなさっさと解散した。
大原君も真理ちゃんを待って帰って行った。
あの山崎先輩でさえ
「じゃあな、亜澄ちゃんまた明日」
いつもなら途中迄一緒なのに今日は1人で帰って行った。
気を使ってくれてんのかなぁ、先輩。