My Little Girl(加筆修正中)
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帰り道、奏ちゃんと帰りながら
「奏ちゃんさぁ」
「ん?」
「もうすぐクリスマスじゃない」
「あぁ」
「私は ほら、プリンをあげるけどね」
「ん」
「えっと…来年は何がいいかな?」
「はぁ? もう来年か?」
やっぱ、まずい聞き方だわね。
「来年かぁ。じゃあ来年はクリスマスケーキでも作って」
クリスマスケーキ!
いや、それはちょっと…
プリンとケーキ両方作んの?
無理だ。
はぁ~
「どした、溜め息ついて?」
「へっ、あぁ何でもない。でもクリスマスケーキは…無理だと思いますので、他には何が宜しいでしょうか?」
なんか情けない展開になってきた。
「来年のだろう?じゃあ1年かけて考えるわ」
「それはそうですね」
ほんとは今年よ。
今欲しい物が知りたいのよ、私は!
「何を機嫌損ねてんだ?」
へっ?
また顔に出てた?
「ううん。機嫌悪くないよ。奏ちゃんと一緒だもん」
あれあれ、奏ちゃんが赤くなった。
照れてるのかな。
「お前…恥ずかしくないか?自分で言ってて」
「へっ、何で恥ずかしいの?一緒にいれて嬉しいから嬉しいって言ってるだけだよ」
「そ、そうだな」
頭をくしゃくしゃとした。
「もう、奏ちゃんは~」
奏ちゃんが笑ってる。
もういいや!
私の好みで決めよう。
文句を言ったらあげなきゃいいんだもんね、うん!