My Little Girl(加筆修正中)

――



帰り道、奏ちゃんと帰りながら

「奏ちゃんさぁ」

「ん?」

「もうすぐクリスマスじゃない」

「あぁ」

「私は ほら、プリンをあげるけどね」

「ん」

「えっと…来年は何がいいかな?」

「はぁ? もう来年か?」

やっぱ、まずい聞き方だわね。

「来年かぁ。じゃあ来年はクリスマスケーキでも作って」

クリスマスケーキ!

いや、それはちょっと…

プリンとケーキ両方作んの?

無理だ。

はぁ~

「どした、溜め息ついて?」

「へっ、あぁ何でもない。でもクリスマスケーキは…無理だと思いますので、他には何が宜しいでしょうか?」

なんか情けない展開になってきた。

「来年のだろう?じゃあ1年かけて考えるわ」

「それはそうですね」

ほんとは今年よ。

今欲しい物が知りたいのよ、私は!

「何を機嫌損ねてんだ?」

へっ?

また顔に出てた?

「ううん。機嫌悪くないよ。奏ちゃんと一緒だもん」

あれあれ、奏ちゃんが赤くなった。

照れてるのかな。

「お前…恥ずかしくないか?自分で言ってて」

「へっ、何で恥ずかしいの?一緒にいれて嬉しいから嬉しいって言ってるだけだよ」

「そ、そうだな」

頭をくしゃくしゃとした。

「もう、奏ちゃんは~」

奏ちゃんが笑ってる。

もういいや!

私の好みで決めよう。

文句を言ったらあげなきゃいいんだもんね、うん!




< 229 / 683 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop