My Little Girl(加筆修正中)
「ねぇ奏ちゃん」
「ん?」
食後のコーヒー、一馬はオレンジジュースを飲みながら
「奏ちゃんは、姉ちゃんのどこが好きなの?」
「ブッ」
コーヒーを吹き出した。
「大丈夫?」
「あっ、あぁ」
「で、どこが好き」
「……」
「奏ちゃん」
このしつこさは似てんな。
「どこが好きかって言われてもな。まぁ全部だな」
「全部!ふ~ん。奏ちゃん物好きだね」
物、物好きって…
「一馬、それアズに言うなよ」
「あっ、うん。分かった」
ニンマリ笑い
「で、奏ちゃん」
今度は何だ?
「いつ、結婚すんの」
「はぁ?けっ、結婚?誰が?誰と?」
落ち着け 俺!
「何言ってんだよ。奏ちゃんと姉ちゃんに決まってんじゃん」
ケロッと恐ろしいことを
「結婚ってなぁ、まだ出来る年じゃないし」
「幾つになったら出来るの?」
食い下がる奴だ。
「男が18歳で女が16歳からだ」
「そうか。後1年以上あるね」
「結婚出来る年になってもな学校行ってたり、仕事してなかったら無理だと思うぞ、俺は」
一馬は落胆したように
「そうか」
「ん?何で急いでしなきゃいけないんだ?」
「だって、姉ちゃんと結婚したら僕の兄ちゃんになるだろう?」
「あっあぁ、そういうことに…なるな」
可愛いとこあるじゃないか。