My Little Girl(加筆修正中)
晩飯になり
「うわ~凄い!」
一馬が目を丸くしてる。
確かに豪勢だ。
お袋達、かなり力入れたな。
「奏ちゃん、これ食べて」
アズが皿に乗せたのは何か微妙に形の悪いハンバーグだ。
「お前が作ったのか?」
「うん。食べて」
「あっあぁ。このハンバーグ…なんかいびつじゃないか?」
俺の言葉に、アズは膨れた。
お袋達は笑ってる。
ど、どうした?
「奏ちゃん、 それ一応ハートなんだけど」
ハート?
これが?
「亜澄ちゃん、奏太は鈍いから分からないだけで。おじさんにはハートに見えるぞ」
親父が下手なフォローを入れてる。
「おじさん、ありがとう。でももういいよ。食べたら形なんて関係ないし。ようは美味しかったらいいんだもん。ねっ、早く食べて」
言葉は優しいが、俺を見る目は厳しい。
「ん」
ハンバーグを口に入れた。
「ん。美味い」
「ほんと?ほんとに美味しい?」
「あぁ。美味い。お前も食え」
「うん」
ハンバーグを一口食べて
「美味しい」
「なっ!」
――
―
ん?
なんか視線が…
顔を上げると…俺達を見ている親父達の8つの目が
「な、なんだよ?」
「へっ?」
俺の言葉にアズも顔を上げた。