My Little Girl(加筆修正中)
晩飯が終わり、一馬が
「ケーキ!」
と言い出した。
あんだけ食ったのに、ケーキか!
甘い物は女と子どもには別腹か。
「奏ちゃん、どうする、ケーキ?プリン?」
「あっ、あぁ。じゃあ俺プリンで」
プリン食ったら、ケーキまで食えない。
何たって特大プリン?だもんなぁ。
はぁ~
「一馬はどうする?」
「僕 ケーキがいい。プリンでっかいんだろう?」
一馬が顔をしかめる。
「あんたのは普通サイズよ」
「えっ、そうなの。じゃあ、僕のプレゼントは?」
「ちゃんと別にあるわよ。特大プリンは奏ちゃんへのプレゼントなの」
満面の笑み。
俺も普通サイズのプリンでいいんですけど。
「じゃあ、亜澄、ケーキとプリン両方出しなさい」
「は~い」
クリスマスケーキとプリン…
特大プリンが出てきた。
あれを俺が食うのか?
横から親父が小声で
「お前、顔引き攣ってんぞ」
「…うっせー」
俺の前にプリンを置いて
「奏ちゃん、可愛いでしょう」
ニコニコしてる。
特大プリンは苺と生クリーム、チョコレートでデコレーションしてあった。
凄いボリュームだ。
食えるか俺?