My Little Girl(加筆修正中)
「奏ちゃん、心配しなくていいよ」
ん?
アズを見ると
「フフ、これね、みんなで食べるの」
「……」
「フフ ごめんね~出来上がったら大きすぎて…みんなで食べることにしたの」
はぁ~ 助かった!
「あっ、心配しなくていいよ」
今度は何を心配しなくていいんだ?
耳元で
「プレゼント別にちゃんとあるから」
お持ち帰り用のプリンか?
俺が怪訝な顔をしたのか
「プリンじゃないから」
助かった。
ケーキとプリンを切り分けて、俺の前にもケーキとプリンが。
アズと一馬は、ぱくついてる。
親父達もワイン片手にケーキを食ってる。
それが毎年俺には信じらんねぇ。
酒飲んでケーキかよ。
そんな俺を尻目に
「奏ちゃんプリン美味しい?」
「へっ、あぁ、美味い」
「…なんか感情籠ってないなぁ」
感情って…俺、満腹なんですけど。
「ケーキ食べないの」
アズは、すっかり食い終わってる。
「あぁ、プリンだけで充分だ。欲しかったら、お前と一馬で食え」
「え~いいの?一馬、分けよう」
「うん」
2人で分けて嬉しそうに食ってる。
…よく食えるな。