My Little Girl(加筆修正中)



「お父さん、プレゼント」

ケーキを食い終わり、プレゼント。

これも毎年のパターンだ。

「そうだな」

お袋達が一馬にプレゼントを渡す。

アズと俺も

一馬は、嬉々として次々に開けていく。

おじさん、おばさんからはゲームソフト。

親父達からもゲームソフト。

俺とアズからも…ゲームソフト。

「わ~ソフト3本も。ありがとう」

ふぅ~

3本共違うソフトでよかった。

続いてアズの番。

おじさん、おばさんからはキャメル色のダウンコート。

親父達からはバック。

一馬からはエプロン。

「ありがとう。一馬、可愛いエプロン。嬉しい」

そしてコートを羽織り、バックを持って

「ね、似合う?」

「えぇ、似合ってるわよ」

「奏ちゃん、似合う?」

「あぁ」

「奏太、もうちょっと言いようないの」

「ん」

「あっ、おばさん いいんです。ね~奏ちゃん」

「そう?」

お袋達は呆れてる。

「アズ…」

「えっ?」

「これ」

プレゼントを渡す。

「ありがとう。今年はぬいぐるみじゃないんだ。開けていい?」

「あぁ」

リボンをといて丁寧に開けていく。

――



「わ~」

箱を開けて、

「綺麗!奏ちゃん、ありがとう。凄い嬉しい!お母さん見て見て~」

箱から取り出し、お袋達に見せている。

「亜澄、よかったわね。似合うわよ」

首に掛けて

「奏君も趣味がいいな」

「あ、いや」

「うん。奏ちゃん、趣味いいねぇ」

俺が言う前に先に答えてるし。

「奏ちゃん、ほんとにありがとうね。大切にするね」

微笑んだアズに

ドキッ

心臓が音をたてた。




< 258 / 683 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop