My Little Girl(加筆修正中)
「お父さん、プレゼント」
ケーキを食い終わり、プレゼント。
これも毎年のパターンだ。
「そうだな」
お袋達が一馬にプレゼントを渡す。
アズと俺も
一馬は、嬉々として次々に開けていく。
おじさん、おばさんからはゲームソフト。
親父達からもゲームソフト。
俺とアズからも…ゲームソフト。
「わ~ソフト3本も。ありがとう」
ふぅ~
3本共違うソフトでよかった。
続いてアズの番。
おじさん、おばさんからはキャメル色のダウンコート。
親父達からはバック。
一馬からはエプロン。
「ありがとう。一馬、可愛いエプロン。嬉しい」
そしてコートを羽織り、バックを持って
「ね、似合う?」
「えぇ、似合ってるわよ」
「奏ちゃん、似合う?」
「あぁ」
「奏太、もうちょっと言いようないの」
「ん」
「あっ、おばさん いいんです。ね~奏ちゃん」
「そう?」
お袋達は呆れてる。
「アズ…」
「えっ?」
「これ」
プレゼントを渡す。
「ありがとう。今年はぬいぐるみじゃないんだ。開けていい?」
「あぁ」
リボンをといて丁寧に開けていく。
――
―
「わ~」
箱を開けて、
「綺麗!奏ちゃん、ありがとう。凄い嬉しい!お母さん見て見て~」
箱から取り出し、お袋達に見せている。
「亜澄、よかったわね。似合うわよ」
首に掛けて
「奏君も趣味がいいな」
「あ、いや」
「うん。奏ちゃん、趣味いいねぇ」
俺が言う前に先に答えてるし。
「奏ちゃん、ほんとにありがとうね。大切にするね」
微笑んだアズに
ドキッ
心臓が音をたてた。