My Little Girl(加筆修正中)
「お母さん、これでいい?変じゃない?」
「うん?」
お母さんが私を頭の先から爪先まで見て
「お化粧してるのね」
「た、駄目?おかしい?」
変なのかな。
「フフフ…可愛いわよ。それくらいならOKよ」
ふぅ~
「ありがとう。じゃあ、行って来る」
その時
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。
「はい」
「よう!」
奏ちゃんが迎えに来てくれた。
「今、奏ちゃん家に行こうと思ったんだよ」
「普通、男が迎えに来るもんだろ?」
「そうなの?」
「あぁ」
「ふ~ん。あ、マフラーしてくれてるんだね」
「あっ、あぁ」
奏ちゃん、照れてるみたい。
そんな奏ちゃんを見て、私も何だか照れ臭い。
「出かけられるか?」
「うん。お母さんいってきます」
「おばさん、いってきます」
「いってらっしゃい。楽しんできなさい」
「は~い」
家を出て駅に向かう。
隣を歩いている奏ちゃんは、ブルゾンにジーンズ、昨日もらったスニーカーと私があげたマフラー
フフッ かっこいい!
「ん?」
私の視線を感じたのか
「あっ、なんでもない」
いけない、見惚れてたのがバレちゃう。
「フッ 変な奴」
「えっ、変じゃないよ」
「なんだよ、それ」
「へっ?」
えっと、 なんの話しだっけ?
「ほら、ボケボケしてないで行くぞ」
「ボケボケしてないし」
「そうか?」
なんか意地悪くない?
「行くぞ」
「……」
「アズ?」