My Little Girl(加筆修正中)
館内のレストランに入り
「お前、何にする?俺、生姜焼定食」
メニューを一瞥しただけで即決。
いつもながら素早い。
「うーんと、じゃあ私は…うん、和風スパゲティー。あっ、セットで」
「OK」
ウエートレスさんに注文してくれた。
「奏ちゃん」
「ん?」
「今日はありがとね。連れて来てくれて」
「フッ 何だよそれ。じゃあ俺もありがとな。来てくれて」
奏ちゃんが軽く頭を下げる。
「なによそれ?やめてよ。奏ちゃんがそんな事したら私、もっと頭下げなきゃいけないじゃない」
アセアセ してしまう。
「ハハハ…焦んな」
「ほんと、意地悪なんだから」
「ハハハ…嫌いになったか?」
「えっ、えぇ~ならない、ならないよ」
嫌いになるわけないじゃない。
「ハハハ…嫌いになったつっても許さないけどな」
ドキッ!
冗談で言われてるのに心臓が激しく音を起てる。
「……」
「どうした?」
「えっ、あっ、いや~なんか…」
「ん?」
「奏ちゃん反則」
「なんだ、それ」
「へっ、なんでもない」
う~
照れ臭いよ~
俯いてしまった。