My Little Girl(加筆修正中)
今度は一番前に座れた。
ビニールのカバーが渡される。
ワクワク
水しぶきかかるかなぁ。
楽しみ!
「ハハハ…」
横から笑い声が…
「ほんと、お前ガキだな」
ガキ!ガキですってぇー
奏ちゃんをキッと睨み
「ガキで悪かったわね。そんなガキが嫌なら相手にしなきゃいいじゃない!」
一気にまくし立てた。
すると、私の首に手を掛け奏ちゃんに引き寄せられた。
そして耳元で
「バ~カ!そんなガキのお前がいいんだよ」
奏ちゃん…な、何?それ! 恥ずかしいよ~
でも、でも…嬉しい。
奏ちゃんの肩に頭をのっけた。
「奏ちゃん」
「ん?」
「好き」
「ん」
奏ちゃんの耳元で囁いた。
「始まるぞ」
体制を戻しイルカに見入る。
やっぱ、あの子達可愛い。
水しぶきもかけられたし…
楽しかった!
「ありがとね、も一回見せてくれて」
「俺も面白かった」
「そう、よかった」
イルカのプールを離れ水族館を出た。