My Little Girl(加筆修正中)
「奏ちゃん、私ね」
「ん?」
「なんかさぁ」
「ん」
何なんだ? モジモジして。
「うん。奏ちゃんと毎日、会ってるでしょう?」
「あっ、あぁ」
「だからなのかなぁ?」
「なにが?」
「う~ん。あのね…たまに会わない日とかもあるじゃない?」
「ん」
だから何?
「そすっとね…なんか分かんないけど淋しいの」
最後の『淋しい』は消え入りそうな声で…
「ん?」
「べ、別に、奏ちゃんの邪魔するつもりもないよ!奏ちゃんだって友達と遊ぶだろうし私も友達とかと出かけるし…でもね、あ~もう、いいや!」
「フッ 勝手にキレんな。まだ時間あるからゆっくりでいいから言ってみ」
だけど歩きながらする話しか、これ?
「うん。あのね友達とかと遊んでたり家で…まぁ勉強とかしてるじゃない」
「…勉強」
俺がボソッと言ったのを聞き逃さない。
「わ、私だって勉強するわよ」
「分かった分かった。…で」
「あ、うん。そんな時にふっと奏ちゃんどうしてんのかなとか会いたいなとかね思っちゃうの。淋しいなって…あっ、ご、ごめんね。わ、私の我が儘だって」
「電話して来い」
「えっ?」
「淋しいとか会いたいとか思ったら…いつでもいいから電話して来い」
「奏ちゃん怒んないの?めんどくさい女って思わない?」
「馬鹿アズ。思うわけないだろう」
そんな可愛いこと言われて嬉しいと思っても怒るわけねぇだろう。
「うん、ありがとう。ありがとね、奏ちゃん」
泣いてるし。
「泣くな!せっかくの化粧が台なしでパンダになんぞ」
その一言に
「へっ?い、いやだ!」
ちょうど駅に着いたから
「顔、直してこい」
「うん。待ってて」
トイレに駆け込んだ。