My Little Girl(加筆修正中)
「おめでとうございます」
親父達との挨拶が始まった。
「亜澄ちゃん、可愛いな~やっぱり女の子はいいな」
「そうよね。男の子なんてつまんない」
親父もお袋も言いたい放題だ。
アズは、褒められニコニコ顔だし。
「亜澄ちゃん」
「はい?」
「早くお嫁に来てくれよ」
お、親父…なにを言い出すんだよ。
「おじさん」
「うん?」
「おじさんのお嫁さんはおばさんじゃないですか~私、おじさんのお嫁さんにはなれないですよ~」
ブッ!
親父も俺も飲んでいたお茶を吹き出した。
「だ、大丈夫ですか」
「アハハハ…」
親父は笑うしかない。
「馬鹿アズ」
「へっ?」
「亜澄ちゃん、おじさんのお嫁さんじゃなく奏太のお嫁さんになってくれるって意味なんだけど」
お袋が吹き出した親父に代わり説明してるし。
何処まで天然なんだろう。
「あっ、奏ちゃんのお嫁さん…えっいや…ハハハ…恥ずかしい」
手で顔を隠して
また完熟トマトだ。
「アズ 行くぞ」
「あっ、うん。お邪魔しました」
「いってらっしゃい。奏太、お母さん達も出かけるから」
「ん」
やっと家を出られた。