My Little Girl(加筆修正中)
家までの道を、ゆっくりのんびり、話しながら歩く。
「奏ちゃんは明日、山崎先輩達と一緒でしょ。明後日は?」
「明後日か、予定ないけど…お前は中学の同窓会とか言ってたな」
「うん。中3の時のクラス会。だから麗ちゃんも出てくれるよう明日誘うんだ」
「正月でも忙しいな。まぁ、今日くらいゆっくりしろ。5日から練習だしな」
「うん。ヘヘヘ…」
「その笑いは何だ?」
一瞬、俺に視線を合わせたかと思うと慌ててそらした。
「な、なんでもないよ」
この焦りぷりは…また何か考えてんな。
「白状した方がいいと思うが」
わざと声を潜めて
「は、白状って何にもないよ。悪い事してないし…」
益々慌ててる。
「その慌てっぷりが怪しい」
「慌ててないです。普通です」
「フッ お前が ですます調で話す時は、何かある時だからな」
「へっ?」
コイツ、自分で気付いてないのか。
「そうなんだ。奏ちゃん、よく観察してるね」
感心されてしまった。
「そんな事より何を企んでるか、早く白状した方が楽だぞ」
「だからぁ、何にもないって!もう奏ちゃんの意地悪!」
遂にキレたか!
繋いでた手を離した。
「そんなに意地悪するなら」
「するなら?」
「き、嫌いになっちゃうよ!」
最後通告をたたき付けられた。