My Little Girl(加筆修正中)



俺の部屋に行き

いい加減にしないと泣きだすな、こりゃ!

「奏ちゃん、ほんとに別れるの」

「お前が俺を嫌いって言ったんだろう?」

「そ、それは本気じゃないもん」

「ん?」

顔を上げ俺を睨み

「奏ちゃんがいじめるから、つい言っただけで本気じゃないもん!好きなんだから…奏ちゃんの事が誰よりも!」

だんだん声がでかくなった。

「じゃあ、何か隠し事があるのか話せ!」

「えっ 隠し事なんて無いよ」

「ほんとに?」

「うん!さっき笑ってたのは奏ちゃんが」

「俺が」

「か、かっこいいって思って…こんなかっこいい奏ちゃんが…こ、恋人で…嬉しいなって思ったら…笑えちゃっただけで」

なんかしどろもどろになってる。

何か隠してるのは間違いないが、もう許してやるか。

「分かった」

「えっ、 ほ、ほんと?」

「あぁ」

「わ、別れるって言わない?」

「あぁ」

「す、好きでいてくれる?」

「あぁ」

「よ、よかった~」

椅子に座り込んだ。

「奏ちゃんに嫌いって言われたらどうしようと思った」

「お前が嫌いつったんだろう。俺、言ってないし」

「えっ」

アズの横に座り

「それにな」

「うん?」

「前にも言ったけど」

「……」

「嫌いつっても許さないって」

「そ、奏ちゃん」

「覚えとけ」

「わ、私も…」

「ん?」

「奏ちゃんが例え、き、嫌いって言っても許さないもん。付き纏うもん。化けて出るもん!」

化けて出るって…

「お前、もう死ぬのか?」

「へっ」

目ン玉見開いて俺を見てる。

「何で私が死ぬの?」

「お前、化けて出るって言ったろうが」

「あっ」

手で口を押さえる。

「で、でも」

「ん?」

「た、多分私の方が先に死ぬから」

「化けて出るのか?」

「うん」

相変わらず笑かしてくれる。



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