My Little Girl(加筆修正中)



「麗ちゃんの彼って大学生だったよね」

「うん、高校受験の時に家庭教師してくれてた人」

大阪に行って、やはり受験が大変だろうと付けられたカテ教が彼か。

「じゃあ、だいぶ年上さん?」

「だいぶって今2年だから、19歳。3月生まれだから」

麗ちゃん…優しい顔になってる。

「フフフ…」

「な、何よ?」

「麗ちゃん、よっぽど好きなんだね~その人の事」

「えっ、あ、亜澄あんたねぇ」

真っ赤になっちゃって…可愛い。

「ねえ」

「うん?」

「写メとかあったら見せてよ」

「え~」

「狡い、だってさ、麗ちゃんは奏ちゃんを見たことあるじゃん。だから私も麗ちゃんの彼を見る権利あると思うけど」

「あんた、狡いってね、先輩は中学で有名人だから知ってて当たり前でしょうが」

へっ?

「麗ちゃん、奏ちゃんって有名人だったの?」

そんなの知らなかったけど。

「バスケ部のエースでイケメンで何故か女嫌いでって…有名だったわよ。知らないのって亜澄くらいでしょう」

なんか呆れられた。

そうか、今、高校では、ちょっと有名なのは分かったけど中学の時からだったのか!

私、知らない事が多すぎるような気がしてきた。




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