My Little Girl(加筆修正中)



♪♪♪

携帯?

見ると…奏ちゃんから

出ずに、電源を切った。

――



どれくらい時間が経ったのか?

いつの間にか眠っていたようだ。

何も考えられない。

奏ちゃんが…あんな事をするなんて…

信じられない。

私を傷つけるなんて…

これは悪夢なの?

夢なら早く醒めてよ!

コンコン!

「亜澄、晩御飯よ」

「……」

「亜澄」

「い、いらない。た、食べたくない」

「分かった。お腹空いたら降りてらっしゃい」

お腹なんか空かない。

哀しさしか感じられない。

奏ちゃんが…怖い。

どうしようもなく…怖い。

今日の奏ちゃんは私の知らない男の人。

なんで…

どうして…

とめどなく涙が流れる。

泣きつかれて、また眠った。

でも、夢の中にも怖い顔の奏ちゃんが…

「いや~!」

自分の叫び声で目が醒める。

汗びっしょり。

また、涙が流れる。

涙って枯れないんだろうか。



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