My Little Girl(加筆修正中)
「……」
「奏、お前なぁ…亜澄ちゃんに弱い自分を見せたくないんだろ?」
奏は、俺の顔をマジマジと見てる。
「お前、本気で亜澄ちゃんに惚れてるんだろ?」
「あ、あぁ」
「ずっといつまでも、一緒にいたいんだろ?」
「…あぁ」
「なら、カッコつけてんじゃねぇよ」
奏の顔色が変わった。
「俺を殴るなら、話しが終わってからにしろ」
「マジで惚れてんなら、お前の弱いとこも情けないとこもスケベなとこも、全て亜澄ちゃんにさらけ出せよ!確かに亜澄ちゃんにとって、お前はヒーローだよ。だけど弱いお前も全て引っくるめて、仲秋奏太つう男を亜澄ちゃんは好きなんだと思うぜ」
「……」
「お前だってそうだろ?ただ、可愛い明るい素直な亜澄ちゃんだけじゃなく、訳分かんない事を言ってたり、ビービー泣いてたり顔真っ赤にして怒ってたり、額や胸に傷ある亜澄ちゃんの全て引っくるめて惚れてんだろ?」
「謙介!」
「悪い。傷の事をどうこう言うつもりはない。だけどな、お前、傷があるから受け入れられないか?違うだろ?傷があろうと無かろうとそれが亜澄ちゃんだ。田沢亜澄っていう女に惚れてんだろ?」
「当たり前だ!傷なんか関係ねぇ。いいとこも悪いとこも全部引っくるめて惚れてる!」
「なら、カッコ悪いお前を見せてもいいだろ?ヤキモチ妬きのどうしようもない情けない男だって亜澄ちゃんだけには見せても…」