My Little Girl(加筆修正中)
真冬(三人で…)
「山崎先輩」
「亜澄ちゃん…元気になったな」
「先輩~あ、ありがとうございます~」
泣きながら謙介に抱き着いてる。
「あ、亜澄ちゃん?」
謙介も困ったように俺を見る。
仕方ない。
目で合図し抱きしめるのを許した。
謙介は苦笑いを浮かべながら肩にそっと手を置いた。
「グス、グス…ヒック…せ、せ、先輩の…お、お陰で…す…そ、奏ちゃんと…ヒック…な、仲、グス…仲直り…で、できた…のは…ヒック…あ、あり…がとう…ご、ござい…ヒック…ます…」
泣いてるのか話してるのか…
「アズ、謙介の服がビショビショになるから…」
「へっ?」
顔を上げて
「ご、ごめんなさい」
慌てて離れ凄い勢いで謝りだした。
―ッたく!
「あぁ、大丈夫だよ。こんくらい。それより俺に抱き着いてると奏がヤキモチ妬くよ」
謙介!
「へっ?奏ちゃん」
俺の方を向いて
「ヤキモチ…妬くの?」
お前も聞くなよ。
「妬くわけないだろが」
「ほんとに?」
ニヤニヤ笑いながら謙介が突っ込む。
「謙介!」
「おぉ、こわっ!」
「ハハハ…」
謙介と俺は笑い出した。