My Little Girl(加筆修正中)



布団に入って来たアズを背中から抱きしめ

「これで寝れるか?」

「う、うん」

俺の手を触りながら

「こうしてるとね、子どもの頃を思い出すね」

「…そうだな」

アズが小学5年くらいまでは週末は必ず俺の部屋で寝てた。

ベッドの下に布団は敷いてあったが知らない間に俺のベッドに潜り込んで、しがみついて寝ていた。

いつからかそれが辛くなり、中学に上がってから『もう来ちゃ駄目だ』って言ったらビービー泣いてた。

今も昔も俺には無防備だから…

一ヶ月前のあの事はもう忘れているのか。

「スゥー スゥー」

アズの寝息…

アズの首に顔を埋め

アズの薫りに包まれる。

心が…穏やかになり

瞼が…閉じてくる。

―――

――

「い、痛てぇ!」

な、何だ?

重みと痛みで目が醒めた。

あ、アズ!

こ、コイツ…俺の上を乗り越えて反対側で寝てる。

乗り越える時に思い切り蹴られたか。

マジに寝相が悪い。

アズはすやすや寝てるが。

さて、どうすっか?

アズを抱き抱え布団に戻す。

ふぅ~

これで俺も寝れる。

アズの手を握り再び眠りに着く。




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