My Little Girl(加筆修正中)
春(卒業)
三月に入って…
もうすぐ先輩達の卒業式だ。
全員無事大学合格したから、みんな晴れ晴れとした顔をしている。
アズなんか
「私達がお守り渡したからだよね。何度も神様にお願いに行ったもん」
と、まるで自分の御蔭だと言わんばかりだ。
これにはバスケ部一同苦笑するしかない。
「亜澄ちゃん、来年も頼むよ」
謙介に言われてるし
「当たり前じゃないですか!奏ちゃんに受かってもらわなきゃいけないですから。はい」
「亜澄ちゃん、奏だけ?」
「へっ?」
みんなの視線がアズに。
ったく!馬鹿アズ!!
「ハ、ハハハ ち、違いますよ。み、皆さんのも当然お願いしますよ。ハハハ…」
「……」
「……」
「大丈夫ですよ。私がキャプテン以外の皆さんの合格祈願しますから」
ニコニコしながら北本がフォローをいれてる。
「真里ちゃん酷い。奏ちゃんは…」
馬鹿アズ黙ってろ。
「キャプテンの分は亜澄ちゃんが一生懸命お願いしたらいいのよ」
「ふーん」
「ハハハ…」
アズは分かったような分からないような…
それを見て、またみんな大笑いだ。