My Little Girl(加筆修正中)
卒業式当日。
俺は休みだから、ゆっくり寝てたら
コンコン
コンコン
ガチャッ!
「奏ちゃん、起きてる?」
アズのお出ましだ。
「何だよ、こんな早く」
「早いって、とっくに10時廻ってるよ」
布団を剥ごうとする。
「今日、約束してたか?」
「約束してなきゃ来ちゃいけないの?」
ったく!
そんな顔すんなよ。
ベッドから半身起こし
「で?」
アズを膝に抱き上げる。
「朝からどうしたんだ?」
「えっ…あっ、そう、そうよ。ケーキ」
「ケーキ?」
「うん。夕べ真里ちゃんと相談して私がケーキの予約に行くことになったの」
「で、俺について来いと」
「うん。あっ、だ、ダメ?」
上目遣いで見られたら…
「分かった分かった」
「ありがとう。先生や先輩達に明日のパーティーの招待状も昨日、渡したし…みんな楽しみにしてるって。だから思い出に残るパーティーにしようね」
「そうだな」
「そ、奏ちゃん」
「ん」
「顔が近いで…すが」
アズの顔が赤く染まってきた。
「近いと何か問題でも?」
「恥ずかしいです」
そう言うわりには俺の肩に顔を埋めてる。
「何してんだ?」
「こうしてると奏ちゃんの顔見なくて済むから恥ずかしさがマシなんです」
「フッ そうか」
「うん」
可愛すぎるだろが。
アズの頭を撫でて
「アズ」
「うん?」
「俺、着替えたいんだけど…」
「…へっ」
やっと こっちを見た。
アズの唇に軽くキスして
「着替えるの見てるか?」
俺の膝から飛び降り
「奏ちゃんのスケベ」
顔を真っ赤にして部屋を飛び出した。