My Little Girl(加筆修正中)
「アズ、ちょっと待てって」
ドアを開けようとした手に奏ちゃんの手が重なった。
鞄を取り上げられ、奏ちゃんの方に向かされ
「怒るような事あったか?」
「……」
まだ分かってない。
「ん?馬に人参つったことか?」
な、なに、分かってるんじゃない。
「冗談に決まってだろ。誰もお前のこと馬って言ったわけじゃない」
「誰もって他の人は知んないけど奏ちゃんが思ってるんでしょう?」
「はぁ~」
奏ちゃんが溜め息をつく。
「挙げ足取るなよ」
「……」
「フッ 悪かった。俺が悪かったって」
「私…馬じゃない?」
「あぁ、アズは馬なんかじゃないから」
その後で私の耳元で
「アズは可愛い可愛い俺だけのアズだから」
「!!!!!」
心臓が激しく音を立てた。
自分でも分かるくらい真っ赤になってるよ。