My Little Girl(加筆修正中)



「亜澄ちゃん」


3月14日 日曜日


今日も勉強。


家に来たアズに親父が声掛ける。


「おじさん、こんにちわ」


「ちょっと」


アズをリビングに連れて行く。


「バレンタインありがとう。これホワイトデーのプレゼント」


「あ、ありがとうございます」


アズが嬉しそうに受け取ってる。


親父…何にしたんだ?


「開けていいですか?」


「もちろん」


アズが丁寧にリボンを解いていく。


箱を開けて


「わ!…お、おじさん、いいんですか?」


中には、アズが喜びそうな財布。


「あぁ、気に入ってくれたかな?」


「はい。おじさん、ありがとう」


親父に抱き着いた。


親父…顔めっちゃ緩んでるし。


横でお袋が俺を見て笑ってる。


「アズ…もういいだろう。勉強すっぞ」

親父から引き離す。


「もぅ…奏ちゃんは…」


「ハハハ…亜澄ちゃん、奏太はヤキモチ妬きだからな」


「うっせいよ。ほら行くぞ」


アズを引っ張って二階へ…


俺、親父にも妬いてんのか?



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