My Little Girl(加筆修正中)



「…そ、そりゃそうだけど…でも、京都ってさ、やっぱり女の子にとっちゃ一回は行ってみたいのよ。麗ちゃんもね、デ、デートで行ったんだって嵐山に。よかったって云ってました」


「……」


「ダ メ ?」


はぁ~ 反則だろ、真っ赤な顔して目をウルウルさすのは…



アズを膝に抱き上げ


「駄目じゃないけど」


「けど?」


「お前ん家の親父さんやお袋さん、OKしてんのか?」


ビクッと体が震え


「まだです。先に奏ちゃんに了承してもらわないと、お父さん達に云えません」

そりゃ…そうか。


俺の顔をじぃ~と見てる。


「フッ わかった」


「えっ」


「行くか、京都に」


「ほ、ほんと?いいの?一緒に行ってくれるの?」


アズの声がひっくり返ってる。


「あぁ」


「あ、ありがとう」


抱き着いてきた。


「ただし」


「えっ」


「親父さん達がいいと云ったらな」


「う、うん」


ちょっと顔が曇る。

反対されると思ってんのか。


頭を撫でながら「俺も頼んでやるから」

「ほんと?」


「あぁ」


「やったぁ。奏ちゃん大好き」


また抱き着く。


< 600 / 683 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop