My Little Girl(加筆修正中)
「…そ、そりゃそうだけど…でも、京都ってさ、やっぱり女の子にとっちゃ一回は行ってみたいのよ。麗ちゃんもね、デ、デートで行ったんだって嵐山に。よかったって云ってました」
「……」
「ダ メ ?」
はぁ~ 反則だろ、真っ赤な顔して目をウルウルさすのは…
アズを膝に抱き上げ
「駄目じゃないけど」
「けど?」
「お前ん家の親父さんやお袋さん、OKしてんのか?」
ビクッと体が震え
「まだです。先に奏ちゃんに了承してもらわないと、お父さん達に云えません」
そりゃ…そうか。
俺の顔をじぃ~と見てる。
「フッ わかった」
「えっ」
「行くか、京都に」
「ほ、ほんと?いいの?一緒に行ってくれるの?」
アズの声がひっくり返ってる。
「あぁ」
「あ、ありがとう」
抱き着いてきた。
「ただし」
「えっ」
「親父さん達がいいと云ったらな」
「う、うん」
ちょっと顔が曇る。
反対されると思ってんのか。
頭を撫でながら「俺も頼んでやるから」
「ほんと?」
「あぁ」
「やったぁ。奏ちゃん大好き」
また抱き着く。