My Little Girl(加筆修正中)



アズの首筋に顔を埋め、キスをする。



「そ、奏ちゃん…」


「アズ…お前…いい匂いがする…」


「お、お風呂上がりだから…石鹸の…に、匂い…じゃ…ない」


「そうか…アズは石鹸の匂いか」


「奏…ちゃん…あっ!」


「悪いな、印し…つけた」


鎖骨に小さい薔薇が咲いた。


……





顔を上げ、真っ赤に染まったアズの唇にもう一度、軽くキスを零す。


――





「アズ、明日の晩、おじさん達に頼みに行くから」


「…うん」


「それまで云うなよ」


「えっ?」


「お前が云うと、ややこしくなる」


「え~」


膨れっ面だ。


「いいな、行きたかったら云う事聞け」


「……」


「アズ?」


「は、はい、分かりました」


「よし、いい子だ」


頭をクシャッとすると、何時ものように


「もう、止めてよね!私、子供じゃないし」


――





アズ…お前はもう子供じゃねぇよ。


俺…お前が…欲しいよ。



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