My Little Girl(加筆修正中)
ピンポーン
「奏ちゃん?」
「あぁ」
アズが玄関を開ける。
うん?アズも緊張してるのか。
「アズ」
「奏ちゃん…大丈夫かなぁ」
俺にピタッと引っ付き、心配そうな顔を向ける。
「大丈夫だから。何も云ってないよな」
「うん」
アズの頭をクシャッとし、
「さ、行こうか」
「うん」
何時ものように文句も云わず付いて来る。
「こんばんわ」
「あら奏ちゃん、いらっしゃい」
「あ、奏ちゃん」
「一馬、宿題やったか?」
「まだ春休み始まったとこだよ」
膨れっ面はアズにそっくりだ。
「奏君、どうした?亜澄とデートか」
「いや、ちょっとおじさんとおばさんにお願いがあって」
「?うん」
俺とアズを交互に見て
「まぁ、座ろうか」
「はい」
おばさんが
「一馬、お風呂入ってらっしゃい」
一馬を部屋から出そうとする。
「は~い。奏ちゃん、あがるまでいてよ」
「あぁ」
一馬が風呂に行った。