My Little Girl(加筆修正中)
「アズ」
「……」
「おい、アズ」
「へっ?」
「何 トリップしてんだ?」
やばい! 自分の世界に入ってた。
「な、なんでもないよ」
「……」
じぃーと見られてる。
「そ、奏ちゃん」
「ん?」
「わ、私…女だからね!」
「……」
奏ちゃんが驚いたような顔で
「お前、女じゃなかったら…何なんだ?」
「へっ?だから女だって!女以外の何者でもないって!」
「当たり前だろが」
おでこ叩かれた。
「痛ぁ~い。だって奏ちゃんが」
「俺がどうしたって?」
頬っぺたをクニクニされる。
「そょうたん、や、止めてくらはい」
「何だって」
益々クニクニしてくる。
手を掴もうとするんだけど、奏ちゃんの手は私の頬っぺたから離れない。
「そょうたん…顔がぶ…さいくになりましゅ」
やっとクニクニを止めてくれた。
「不細工じゃねぇし…」
頬っぺたを両手で抑え、奏ちゃんから守る。
これ以上されたら、今度こそ 頬っぺたがずり落ちるわよ。
「お前は…不細工じゃねぇし、ちゃんとした女だから心配すんな」
……ェ?
「女って分かってくれてる?」
「当たり前。認識してるつぅの」
耳元で囁かれた。
わ~恥ずかしい。
奏ちゃんの肩に顔を埋める。
多分、真っ赤だから奏ちゃんに見られたくないもん。
奏ちゃんが背中を摩ってくれてる。
奏ちゃんの匂いを胸一杯に吸い込んで、奏ちゃんの首に唇を押し付ける。
「アズ」
「……」
「アズ」
「…大丈夫だょ……印しは…付けないから…」
「……ん」
髪を優しく梳いてくれる。
――
―
このまま…時間が止まればいいのに
………
……
…