My Little Girl(加筆修正中)
「アズ、顔出せ。窒息すっぞ」
毛布から目だけ出して奏ちゃんを見る。
ほら…まだ笑ってんじゃない!
また毛布を被ろうとすると
――剥がされた。
「……」
「もう、寝るか?」
「う、ううん」
「じゃあ、毛布被んな」
「はい」
「えらくしおらしいなぁ」
「奏ちゃんの云う事は聞きなさいって」
奏ちゃんを怒らせて、ほったらかしにされたら困る。
「余りしおらしいと気味悪いな」
な、なんですって~?
「奏ちゃん、私 気味悪くないよ」
「……」
「私、妖怪とかじゃないし」
「……」
「ね!」
ほんと 失礼しちゃう。
この間、ちゃんと女として認識してるって云ったじゃない!
「お前の思考回路はどうなってんだ?」
「へっ?」
「クッククク…」
周りがあるから大声で笑えないみたいで抑えて笑ってるけど…普段なら大爆笑してるわよね、これは!
奏ちゃんの耳元で
「そんなに笑わないで下さい」
「ククク…分かった、分かりました」
まだ笑ってるし。
「膨れんな」
頭をポンポンとされた。
「気味悪いなんて云わないでよ」
「はぁ~ 意味が違うんだけど」
「えっ?」
「もう、いい」
「? うん」
何が違って、何がいいんだろう?