My Little Girl(加筆修正中)
「うん、遥ちゃん、どうした?」
イケメンさんが美少女さんに聞いている。
美少女さんは遥さん。
イケメンさんは美作さんね、覚えた。
「いえ、ほらカップルで渡月橋を渡ったら別れるって云う話し…都市伝説みたいなのがあって…」
えっ?
カップルで渡ったら…別れる!
私達三人の視線が、遥さんに―
「だ、大丈夫です。ほな、こうしましょう、私らも一緒に渡ります。ほんで、女は女同士 男は男同士で並んで少し間開けて歩いたらカップルにならへんのと違いますか?」
ニコッと笑顔。
凄い。遥さん、賢い!
「そうですね。一緒に渡って下さいますか?」
「アズ、厚かましいぞ…すみません」
奏ちゃんが二人に謝っている。
私、厚かましいのかなぁ?
イケメンさん、いや美作さんが
「気にしないで下さい。この子も言い出したらきかないんで…遥ちゃんも俺と二人で渡るのが嫌なんだろう」
美作さんがニヤリと遥さんに云ってる。
それを聞いた遥さん、真っ赤になって
「美作さんのイケズ」
…可愛い!ほんとに可愛い。
羨ましいな、おんなじ女でもこの違いは何?
「ハハハ…じゃあ行こうか」
「はい」
私と遥さん、奏ちゃんと美作さんが並んで渡月橋を渡る。