My Little Girl(加筆修正中)
女の子同士、話しがはずんだ。
………
……
…
「ありがとうございました」
「こちらこそ」
別れようとした時
「あ、あそこに時雨殿って百人一首ミュージアムがあります。時間あったら行かはったら」
百人一首!
「秋の田の…ってやつですか?」
三人にまた笑われた。
「そうです」
「ありがとう。あ、そうだ。祇園に行ったら舞妓さんて見られますか?」
京都に来たら舞妓さんを見てみたい。
「舞妓さんですか?…そうやねぇ、6時半に祇園の花見小路の歌舞練場の前に行かはったら会えると思います」
「歌舞練場?」
「あぁ、劇場みたいなとこです。 あっ、バスは大丈夫ですか?」
「はい、バスは11時なんで10時半過ぎに京都駅に行けば」
奏ちゃんが頷いてる。
「ほな、さっき云うてた円山公園は祇園の後に行かはったらよろしいわ」
円山公園の夜桜が綺麗なんだって…
「じゃあ そうします」
「ほんとにありがとうございました」
二人と別れて野宮神社を目指して歩き出した。
「よかったね、親切な人に出会えて」
「だな」
「遥さんてほんとに可愛かったね」
「あぁ」
えっ?
珍しく奏ちゃんが、女の子を可愛いって…
何かヤキモチ妬きそう。
「ん、アズ どうした?」
私が少しいじけてるのに気づいたみたい。
「えっ、な、何でもないよ」
ブンブン首を振る。
奏ちゃんが私の耳元で
「アズも可愛いぞ」
へっ!
「嫌だ、もう…遥さんが可愛いって」
女の私から見ても可愛いんだもん。
「フッ 俺にはお前の方が可愛く見える」
「奏ちゃん!」
恥ずかしいじゃない、もう!