My Little Girl(加筆修正中)



人が多いのは本当なんだけど…ほんとはね、手を繋ぎたかっただけなんだけど…きっと奏ちゃんにはばれてるよね。


「賑やかだねぇ」


「だな。お前… 迷子になんなよ」


「手繋いでんのに迷子になる分けないでしょう?」


どこまでお子様扱いなんだろぅ。


でも春休みだからか、女同士のグループとか、カップルさんが多いな。


――何か、女の子達…奏ちゃんを見てない?


やっぱりイケメンだから…みんな、見るんだなぁ。…私なんかが横にいていいんだろうか?

不釣り合いとか…思われてるんだろうな。


はぁ~


繋いだ手を離そうとしたら


「どうした?」


「えっ、あ、何でもないです。 …やっぱり恥ずかしいから…手…いいです」


奏ちゃんが私をじぃーと見てる。


その視線に耐えられず俯いた。


……ェ!


手を強く握られ


「お前が恥ずかしいから繋ぐの嫌でも俺が繋ぎたいから」


「そ、奏ちゃん」


耳元で囁いてくれる奏ちゃんに…私は真っ赤になった。

なんか…泣きそう。


< 643 / 683 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop