My Little Girl(加筆修正中)
人が多いのは本当なんだけど…ほんとはね、手を繋ぎたかっただけなんだけど…きっと奏ちゃんにはばれてるよね。
「賑やかだねぇ」
「だな。お前… 迷子になんなよ」
「手繋いでんのに迷子になる分けないでしょう?」
どこまでお子様扱いなんだろぅ。
でも春休みだからか、女同士のグループとか、カップルさんが多いな。
――何か、女の子達…奏ちゃんを見てない?
やっぱりイケメンだから…みんな、見るんだなぁ。…私なんかが横にいていいんだろうか?
不釣り合いとか…思われてるんだろうな。
はぁ~
繋いだ手を離そうとしたら
「どうした?」
「えっ、あ、何でもないです。 …やっぱり恥ずかしいから…手…いいです」
奏ちゃんが私をじぃーと見てる。
その視線に耐えられず俯いた。
……ェ!
手を強く握られ
「お前が恥ずかしいから繋ぐの嫌でも俺が繋ぎたいから」
「そ、奏ちゃん」
耳元で囁いてくれる奏ちゃんに…私は真っ赤になった。
なんか…泣きそう。