My Little Girl(加筆修正中)
甘味所を出て
ぶらぶら歩きながら祇園を目指す。
「あ、奏ちゃん、此処が八坂神社だね」
「そうだな」
「人、多いねぇ」
「あぁ」
メインストリートに差し掛かったからか、ぼちぼち会社とかが終わるからか、人が多い。
「はぐれんなよ」
私の手をしっかり握り歩く。
――
―
「あっ、奏ちゃん」
「ん?」
「此処、このお店に入りたい」
「…此処か」
奏ちゃんはあまり乗り気じゃないけど、無理に連れて入った。
このお店は、女の子には超有名なお店。
油取り紙で日本中って云ってもいいぐらい女の子は知っている。
値段も手頃だし、真理ちゃん達のお土産にピッタリだ。
お店の中は殆どが女性。
奏ちゃん 居心地悪そうにしてるから、さっさと買い物を済ませる。
「お待ちどうさま」
「ん」
「花見小路はそこだな」
「うん」
『都をどり』って看板?が…
「今、踊りの会をやってるんだね。知ってたら見れたのにな」
花見小路を歩いてると