My Little Girl(加筆修正中)
遊んでくれる?ってお前は子どもか!
「奏ちゃん」
「あぁ、いいぜ」
「うん ありがとうね」
ニコッと必殺アズスマイル!
……勝てないな、こりゃ!
バスを降りたら
アズの親父さんが迎えに来てくれてた。
「お父さん、ありがとう」
「お帰り。奏君、ご苦労さんだったな」
「いや」
「お父さん、私には?私にはご苦労さんはないの?」
「……」
「……」
「…えっ?」
ビミョーな空気が流れる。
「さっ、車に乗って」
「はい」
――
―
家に着いて
「おじさん、ありがとうございました」
「いや、奏君 ゆっくり休んでな」
「はい」
思い切り気を遣われてる。
ちょっと笑けてくる。
「うん。奏ちゃん ゆっくり休んでね。明日 遊ばなきゃいけないから」
「……」
「ね?」
「そ、そうだな」
アズの頭を撫でる。
親父さんは…笑いを噛み殺して…いた。
「じゃあな」
「うん」
それぞれ家へ―
短いけれど長かったような京都旅行が終わった。