My Little Girl(加筆修正中)
この一年―
高校生になって―
バスケ部に入って、いろんな先輩達に出会えて―
真理ちゃんとも親友になって―
幼なじみだった奏ちゃんが…恋人になって―
いっぱい幸せになれて―
少し傷ついて―
でも、やっぱり奏ちゃんを誰よりも愛していて―
「奏ちゃん」
「ん?」
「ありがとうね」
「何が?」
「私を好きになってくれて…私を幸せにしてくれて」
「アズ」
奏ちゃんが抱き寄せて
「俺こそありがとな」
「奏ちゃん」
「俺を好きでいてくれて……あんな酷いことしたの」
「奏ちゃん、それは云わないで約束だよ」
奏ちゃんの唇に指を当てる。
「アズ」
「うん?」
「ずっと一緒にいような」
「奏ちゃん」
「嫌か?」
「ううん…ずっと傍にいる。一生奏ちゃんの横にいる。例え振り払われても、邪魔にしても離れないからね、覚悟してね」
「フッ お前こそ覚悟しておけよ」
「奏ちゃん」
一生奏ちゃんの傍にいる。
絶対離れたりしない。
――
―
「奏ちゃん」
「……」
「愛してるよ」
耳元で
「俺も」
奏ちゃんが囁いてくれた。
奏ちゃん…
愛してるよ。
田沢亜澄side 終