My Little Girl(加筆修正中)
夕暮れ―
やっと泣き止んで顔を上げたアズ…
泣きすぎて目も鼻も真っ赤っかだ。
笑っちゃいけないんだけど…
「アッハハハ…」
その顔見たら、笑わずにはいられない。
「奏ちゃ~ん」
声も掠れて
「な、なんで笑うの~」
今度は膨れっ面だ。
泣いたり怒ったり忙しいこった。
「奏ちゃんてば~」
頭をポンと叩き
「帰ろっか」
「う、うん」
「だけど…」
「うん?」
アズが俺を見上げて
「明日、練習休みでよかったな!あったらアイツらに何を言われるか分かんねえもんな」
絶対、からかいと冷やかしの的だ。
「う~ん、そうだね」
アズも苦笑い。
「私から告白したんだもんね。今思うとめっちゃ恥ずかしい。
だけど、奏ちゃんありがとう。私を好きでいてくれて」
ペコッと頭を下げて
「お前なぁ、そんな事で感謝なんかすんな。おかしいだろうが」
「えっ、そう?おかしいのかなぁ。でも、すごーく嬉しいんだもん」
ニコニコしながら臆面もなく。
「もういいから…」
「あっ、奏ちゃんもしかしたら照れてる?」
掬い上げるように俺を見てくる。
「ばーか!」
頭をくしゃと掻き回す。
「もう!やめてよ」
アズが怒る。
フッ
マジに
アズが
愛おしい。