スノードロップ
わけがわからない。
島津くんっていうのは,同じクラスの真面目な男子。
もうすでに大学受験に向けて始動しているらしく,休み時間もずっと勉強しているような人で,そんな彼の家はお花屋さん。
というか,花の種屋さん…って聞いたことある。
まあよく知らないけど。
幸基って,島津くんの家に遊びに行くほど仲良かったっけ?
制服もきっちり着こなす島津くんと,不潔じゃない程度にルーズな幸基の姿がぱっと頭に浮かぶ。
遊びに行くわけない。
学校でもあんまり話してないのに。
かといって花の種を買いに行くわけもないし…。
「ゆーきっ」
すっかり思考の渦にはまっていたあたしは,はっと顔を上げた。
帰り支度を終えた幸基が,あたしを見ていた。
その顔に,いたずらっぽい笑みが浮かぶ。
「謎は解けた?なんで俺が島津んち行くか」
「…わかんない」
認めるのは悔しかったけど,好奇心がまさった。
島津くんっていうのは,同じクラスの真面目な男子。
もうすでに大学受験に向けて始動しているらしく,休み時間もずっと勉強しているような人で,そんな彼の家はお花屋さん。
というか,花の種屋さん…って聞いたことある。
まあよく知らないけど。
幸基って,島津くんの家に遊びに行くほど仲良かったっけ?
制服もきっちり着こなす島津くんと,不潔じゃない程度にルーズな幸基の姿がぱっと頭に浮かぶ。
遊びに行くわけない。
学校でもあんまり話してないのに。
かといって花の種を買いに行くわけもないし…。
「ゆーきっ」
すっかり思考の渦にはまっていたあたしは,はっと顔を上げた。
帰り支度を終えた幸基が,あたしを見ていた。
その顔に,いたずらっぽい笑みが浮かぶ。
「謎は解けた?なんで俺が島津んち行くか」
「…わかんない」
認めるのは悔しかったけど,好奇心がまさった。