魔王様の好きな人
第1章

第一部


「真希ーちょっと来てー」


「はーい何?ママ?」


私、芦屋 真希(アシヤマキ)高校二年の17歳。
何の用か知らないけど、よばれた。


「真希買い物。」


「え?私買い物じゃないよ」


「バカね違うわよ!買い物に行って来てって事よ」


「えー無理。だってやることし……」
友達に借りた漫画やビデオをゴロゴロしながら、見るんだもん!!


「ふーんどうせ大したことないんでしょ…。お母さん忙しいから、行って来て」


何忙しいからって…


自分だってゴロゴロしてんじゃん…。
お煎餅食べながら、
横になってるじゃん…。なんて言ったら鬼の形相で怒るんだろな
(汗)


行ってやる!
「わかったよ、行ってくる。」


そう言って私は、家を出た…。




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