魔王様の好きな人
んー今何時?
しかもお腹が減った。
お風呂に入りたい。
これは、起きるしかない。
「あのーですね。腕放してもらえないかなぁって…。」
「…。」
「今何時か分からないですし。お腹もすいたし、お風呂に入りたいかなぁって…。」
うん、だから放してください。
「今は朝。食事はメイドにでももってこさせろ。風呂は入らなくても死にやしない。」
コイツ、私を離さないきか?
「放してください。早く。」
「…。」
言っても離れない腕、強く抱き締められる。