魔王様の好きな人



「失礼します。」



誰かが入ってきた。


男の人?


「今日は機嫌がよろしいようで。」



はぁ?
これで?


「…。」


相変わらず何も答えないと…


「真希様でよろしかったですか?」



「え?えぇ。はい。」



いきなり私?



「説明させて頂きたいので。腕放していただけますか?」



「チッ。」



舌打ちしたよ。


でも放してくれる。



自由になれた。










気がした。




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