魔王様の好きな人

第二部




気がつくと私はベッドで寝ていた。



服も着替えられ、髪の毛もサラサラになっていた。



「君ってそんなに髪長かったんだ。」



不意に声がした。



「僕のみた限りだと、もっと短いのかと思ってた。」



すっと、前の椅子に腰をおろした男。




「ギャーアアア」



即座に何歩か後退した。


「落ち着いてください。真希様。」



いきなり現れて落ち着いていられるもんですか。




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